

果樹は整姿とともに実付きも重要な要素になってくるので、ご要望をお聞きして剪定具合を調整します。
一年で伸びた徒長枝などには実が付きにくいのですが、来年、さらにその先に良い位置に広がりそうな枝は残しておきます。
そうすることで大きくならないよう枝を剪定しても、毎年実のなる枝を残すことができます。
柔らかく自然な枝を残すことが、実のなる枝を残すことにつながるので、基本的には美しく整える剪定と同じ考えになります。
ともかく実をたくさん取りたいというご希望だと、また違った樹形を作っていくことになります。
今回の木は「大きすぎると実が取れないので小さくしたい」というご要望もあり、サイズダウンを図りました。
裏側のお隣への越境しそうな部分はより大胆に抜いていますが、正面からだとそれほど見栄えが変わりません。
一般住宅のお庭では美しさと実用面でのバランスを常に考えて、できるだけ的確な判断ができるよう日々試行錯誤の連続です。
