

シンボルツリーのオリーブ2度目の剪定をご依頼いただきました。
中木サイズになります。
お客様はとても大切にされていて、ただ大きくなりすぎても困るというご希望に応えるべく、剪定加減などよくよく打ち合わせをしてご確認いただきながらの作業になりました。
オリーブはとてもよく伸びる木で、優しく切れば伸びないというわけでもありません。悩みどころですが1年間持たせようとすると、やはり大胆な剪定が必要かなと思っています。
今回2年目になり、少しずつ太い幹で絡んでいるものや、綺麗な方向に伸びていないものを整理しています。
いきなり小さく切り戻してしまえば樹形を作り直すのには早いですが、目隠しだったり、樹種による剪定具合だったり、お客様が緑を楽しんでいたりという、色々な事情も考慮しながら、時間をかけて整えていく方法をとる場合もあります。
このオリーブに関しては、本当は根元の方から太い幹を一つ取りたいと思っています。
ですが今回やると大きな穴が空いてしまうので、代わりの枝がでてくるような狙いをもって剪定をし、次回うまくいけば切り戻せるかなと思っています。
いまは太い幹がずんと上の方まで伸びてそこから細かな枝がぴゅんぴゅんとでている状態です。
理想は根元の太い幹からからだんだんと細く流れるようにつながっていくと、より自然な樹形に感じるかと思います。
そのためには今ある太い枝も少し切り戻して、そこから伸びた枝をあらたに育てる必要があります。
その柔らかい枝が伸びてくるためには、木の内側に光をいれてあげる必要があります。
そんな風に考えて、仕上がりもできるだけ不自然にならないように、かつ大胆な剪定をさせていただきました。
また来年、お伺いできるのが楽しみです。